bey’s blog

皆にブログを始めてほしすぎて自分がブログを始めました。

恋とはどんなものかしら

 タイトルをフィガロの結婚のvoi che sapeteから取ってきておきながら今日はなんと蒼穹のファフナーの話をします。バチバチオタクトークですね。ごめんなさい(?)

 

蒼穹のファフナー、ご存知でしょうか。

最初のエピソードをやったのは2000年台前半だけど未だに新エピソードが出ている作品です。1番新しいのが「THE BEYOND」ってついてるやつ。今それより前のシリーズ作品がYouTubeの公式アカウントで無料公開されています。私はそれをこの前一気見した。

(これ最初に書いたの2020/05/29だったんだけどぼーっとしてたらネトフリでも配信されだしたよ……)

 

ファフナー、無印については確かリアタイで見てたし、キッズステーションだかアニマックスだかでやってるのを録画した記憶もあるから多分まだ家のどこかにDVDが残っていると思う。でも話の詳細は忘れているところが結構あった。EXODUSは当時友人に勧められてちょっとは見たと思うんだけど完全に記憶を失ってました。

なってない人間だから昔好きだと思って見ていたものとか読んだ本とかの記憶が殆ど無いんだよね…… オタクの才能がない……

 

オタクの才能がないことについては自分1人で十分反省したしそんな話はしてもしょうがないから今日は改めてファフナーを見た感想の話をするわよ。滅茶苦茶ネタバレするのでネタバレが嫌な方は読まないでください。

 

 

今最後の1文まで書いてここに戻ってきたんだけど、この先色々書いたからともすれば作品否定と取られるかもしれないのでちょっとでもそういうものを見たくない人も見ないでください……

ただ私に作品を否定する気持ちはないです。

感情を動かされたり色々考えさせられたりした、ということだからどっちかというと良い作品だと思っていることになると思う。ただ私に感情や思考のキャパシティがあまりないからキレ気味に見えたらごめん…………

 

 

 

 

 

 

無印を見直した中で1番ショックを受けたのは羽佐間翔子が死ぬところ。いや別に羽佐間翔子はあの時点で出撃できない方が辛いだろうし、その結果死んだのはまぁ仕方がないな(最悪の表現)と思うんですけど、羽佐間容子との最期のやりとりがさ…… 死ぬ間際に「あなたの子どもじゃないんだから」と言ってしまって、それについてだけは翔子も後悔していそうだったから可哀想だった。

折角自ら望んで赴いた戦場で、自らの意思による攻撃で死ぬことが叶ったのにそういうところで未練が残るなんて辛いなと思いましたね…… しかも死ぬ間際にそんなことを言うくらい彼女は"本当の子じゃない"ことを(身体が丈夫でないとかそういうのもひっくるめて)気にしていたんだろうし。

容子先生も死んでいく子どもを見守るのは辛かっただろうな……翔子に「最初から無理なんだから」とか言ったのはよくそんなこと言ったね!?って感じだけど引き止めたいのもそりゃわかる。一騎は相当(ファフナーパイロットとして)優秀なんだもんね。 しかも翔子は死んじゃったからいいけど(こういう言い方は本当によくないが)容子先生はそれでも生きていかなきゃいけないからな、精神がある存在は苦しむから可哀想だよ。

(ただ、子供じゃなきゃ操縦できない決戦兵器があり、それを運用して敵と戦わなくてはならないのに平和を未来へ受け継いでいくだなんだっていうその精神性自体が私にはよくわかっていない。"苦しむことが確実な存在をあるか分からない幸せな未来のために産む"ってなんだよ?世界に"平和"という概念すらなくなったらフェストゥムとの共存への道が遠くなるっていうのは今になってみればそうだろうけど……皆そんなにfor the worldで生きてるの?利己主義者だから絶対嫌だ……)

 

後軽い感想を言うなら溝口さんって世界抱けそうだよな、とか日野道生は罪な男だねぇ〜とか日野洋治、好きだよ、とかそうだよねェ〜〜有って最悪だろ?可哀想にねェ地平線を超えて無に戻してあげたいぜこちらとしてもよォとかその他フェストゥムやら島民やら人間やらにも色々あるんだけど長くなるからやめるね。

そもそもそんなにちゃんと見たわけじゃなくて詰め込み学習って感じで見たから色々許してくれ。小説読んでないしドラマCDも持ってない。これから学びます。

 

取り敢えずこの先はEXODUSの話。

 

EXODUSまで見て1番ショックを受けたのは羽佐間カノンが消えるところだった。(今ここまで書いてpixiv百科事典を開き、GWくらいに見たのにHAEの内容全然覚えてねぇ〜〜と思って衝撃を受けたけど総士おかえりなさいのやつか)(でもYouTubeチャンネルの方見たら今度はEXODUS後半の展開の細かいところを既に忘れたことに気付いた。もしかして私って脳みそついてないんじゃない?)

カノンが一騎の手を取らないことに部外者のこちらが勝手にショックを受けている。

未来の結び目が解けて先が見えるようになったならもう十分じゃないですか?その先は次の異能者(そんな名前じゃなかったと思うけど)に任せようよ……

あの一騎に「生きよう、2人で。皆の分も」と言われたならもう2人で生きてよくない?大切な人達の生きている島を大切な人たちごとそりゃあ守りたいだろうけどお前が消えてどうする??どうしてお前もそんなfor the worldで生きてる??

「私が心のどこかで望んでしまった未来なんだ。本当の望みかもしれないけれど、私の探していた未来じゃない」

本当の望みのある一点の極地が探していた未来じゃないの、辛すぎるでしょ。

「私はその未来を選べない。お前といられる未来があった。それだけで、いいんだ」

それだけでいいわけがなくない?"お前といられる未来があった"のに"その未来を選ばないことを自分で決め"なきゃいけないの最悪じゃん……(望みが叶う可能性を知りながら自分でそれを棄却するくらいならそんな可能性の存在すら知らない方がいいだろ、と私は思っちゃうんだけど、その思いがカノンの思いとは全く違うということは分かる)(書いていて思い出したけどカノンが自分で決めろって一騎に言われているシーン(無印)も嗚゛呼゛……ってなったな……)(分からない分からないゆーてたカノンが昔島ごと消し飛ぼうとしたときとは全く違う心持ちで自分で選んで消えていくの、"良い"といえば"良い"のかもしれない……)(でも何を抜きにしてもとにかく死にたくないだろ!?)

「好きだよ、一騎……」

我々はあなたが一騎を好きなこと知っているけど、一騎を好きになるのってなんというか……不毛そうだよね……一騎の他者に向ける感情ってどのようなものがあるのか不勉強だからいまいちよくわかっていない。彼に"恋心"って概念ありますか?カノンや翔子の思うような"好き"って一騎にどういう形で伝わっていたんですか?

 

1話あけてからも

「有り難う、一騎……」

ってなんかもっと言うことあるじゃん、お前と生きる未来を選ばなかったってことは本人に伝えてもしょうがないけど……せめて好きだよって言ってよ……なんとなく私の心の収まりが悪いから…………

 

なんにせよなんというか、あまりの自分勝手じゃなさにショックを受けてしまったんですよね。カノンの選ぶ未来が島全滅ルートじゃないのは大切な人達のいる場所だしまぁ分かるとして、

「お前といられる未来があった。それだけで、いいんだ」

という言葉の大きさが私の処理能力を超えている。

"2人でいられる未来が存在する"だけで嬉しい、と言えるくらい一騎の存在が大きくて、でもだからこそ"お前といられる未来があった。それだけでいい"という言葉が出てくるのが凄いなという……これ言葉のパズルみたいになっちゃって絶対私が言いたいこと伝わらないね。

なんていうの、存在するだけで嬉しい未来の可能性があって、でもその可能性があっただけで十分だからその未来を選ばない、みたいなのがあまりにも大きい感情すぎて呆然としてしまった、みたいな……

 

後、また容子先生が子供を失っているのが可哀想だよ…… もっとしてあげたいことがあっただろう……先に帰ると言っていなくなった娘が、己が消えるとわかってそういう行動をしたんだなって後から思ったら自分なら滅茶苦茶ヘコむ。遺体を見るわけでもないし幻覚とか見まくっちゃいそう。

 

でもファフナー世界線の死の辛さとこの世の死の辛さは全然違うとも思う。

私たちが現実世界で死んでもずーっと記録しておいてくれるゴルディアス結晶も無けりゃあ忘れないでいてくれる優しいミールもいなけりゃフェストゥムもいないからな……

「作品」から学べる素敵なことが沢山あるのも間違い無いんだけど、作品を通して現実の最悪さを思ってしまいがちなの己の良く無いところだと思います。

 

織姫ちゃんが「痛みも悲しみも全て祝福」みたいなことを言っていたと思うし、あの作品におけるその言葉の価値みたいなものは分かるなと思うんだけど、死は救済を地で行く(と名乗るのは生きてるから厳しいけど)人間だから前のフェストゥムの"同化して無になる"という方が魅力的に感じてしまう。

エヴァとか見ててもそうなんだけど「もうそのまま皆で死んだらどうですか?死んじゃえば死にたくないのもなおりますよ」みたいに思ってしまってダメですね。私は叶うならフィフスインパクト起こしちゃうよ。

フェストゥム、最初の襲撃の段階で人類鏖殺してたらヒーローなのに……戦って学んでどんどん無じゃなくなっていくの、可哀想。

 

そう、フェストゥム見てるとデカくて力がめっちゃある赤ちゃんみたいで怖いなって思うんだよね。無知無邪気なものが力をもつとこれだけ恐ろしいですよ、のお手本って感じ。

そんな無知無邪気のフェストゥムが人を解していくの、穢れていくようでちょっとそれも辛いよな。彼らも諸々を知ることを望んだ(?)ようだから仕方ないんですけど……

 

ファフナー見てて怖いなと思うのは弾道が読めないところ。いきなり降って湧いた虚無に飲み込まれて死ぬの、イヤだ〜〜と思う。

 

気持ちだけで書いたら超長くなったから最後になんでこんなタイトルにしたのかって話をちょっとして終わりにします。

今日の記事を「恋とはどんなものかしら」にしたのは、容子⇔翔子、容子⇔カノン間にあるような"近しい人への愛"ってまだちょっとは分かる気がするんだけど、カノン→一騎みたいな感情って私の理解を相当超えたところにあるなと思ったからです。

記事の中でももうちょっと理路整然と恋心って分からん、ということを書こうかと思ったんだけど折角一気見して感想を書いてるんだから文章のごちゃつきも残しておこうかな、と思ったらごちゃつきすぎました。

 

体験したことがないことは分からない、みたいな諦めた発言はしたくないし"作者より賢いキャラは書けない"みたいな感じの話になりそうだからアレなんですけどやっぱり"恋"レベルの巨大感情を例なく理解しようとするのって難しいよ……

首の後ろにUSB差し込み口を作って、恋という感情とかシーンごとの心の動きをダウンロードさせてほしい、とかなり昔から思っている。

 

明日も出かけなくてはならないからこの4000字のぐちゃぐちゃを放り出して寝ます。おやすみ。