bey’s blog

皆にブログを始めてほしすぎて自分がブログを始めました。

ミッドサマー(Midsommar)を観た!!

 どネタバレなのに何も学びがないという最悪の感想をこれから書きます。

何もわかってないのがモロバレなの、恥ずかしいし私もちゃんと色々考察とかをしてから感想書きたいんだけど、考察するほどきちんと見られなかったし、私は滅茶苦茶流されやすくて他人の考察とか見たら自分が何を思ったのかをその考察とすり替えてしまいそうだからメモ書きとして残しておく。これは映画の感想というかもはや自分語りです。

 

 そもそもミッドサマーをみたいと思ったの、去年の夏?とかにポスターを見たからだったんだよね。あの花冠と泣き顔と花と「祝祭がはじまる」の文句を見たときに"ぜってぇ〜〜〜好きなやつだ"と思って。

それからなんだか有名になってたから"やっぱり面白いんだ!楽しみ!"って思ってたんだけど、今調べたらミッドサマーって別になにかを受賞したわけじゃないのか。なんか割と過剰に(という言い方は失礼ですが、たとえばパラサイトと並ぶほどに)人気な印象があるから不思議だ……やっぱり私がよく見るようなTwitter民には私と近い感性の人が多いだろうから、あのポスターとか(私はあまり見ないようにしていたから詳しくないんだけど)90年に1度の白夜の奇祭!みたいなんが心に響く人が多かったのかな。

 

私がたまに見てる芸人さんがミッドサマーの解説動画を上げ、最近よく見ているライターさんが見た感想をnoteにあげているようだったからより"早く見に行きたい"という気持ちが高まってみにいきました。前述のように私は勝手に自分の気持ちを好きな人間達の言葉に寄せていってしまうところがある(というか割と多くの人にこの傾向はあるよな?)から楽しみにしていたものは自分で観るまでネタバレとか感想とかあまり見られないので……

 

話は前後しますが、見に行く前に"この映画には嘔吐シーンがある"っていうのを知ってしまったんだよね。

私嘔吐恐怖症なんですよ。他人が吐いているのも無理だし正常な意識がある状態で自分が吐くのも嫌。下手。だから上映中、最初に人間が吐くまでずっと緊張してた。女、トイレに駆け込むのをやめろ。しゃくりあげるのもやめろ。泣くな。怖いから。

密集も割と無理なんだけど、こういう意味のない恐怖症、マジで無い方がいいなと思う。嘔吐がダメっていうのはまぁ感染症を防ぐという意味で昔はなんらかの意味があったのかもしれないけど、画面越しの嘔吐も無理なのは非合理的で馬鹿みたいじゃない?私は"理論"がきちんと説明できるものが好きだから理論的でない自分のその恐怖感が凄く嫌。密集も虫の卵とかならまぁアレ()かもしれんけど蓮の実とか見る分には害ないからな。本当に自分が解釈違いで無理。

 

そう、それで多分嘔吐に対してビクつきながら見始めたせいなんですけど、"物を怖がる"スイッチが入っちゃったんだよね。別にスプラッタが好きという訳ではないけど血が見られないとかスプラッタが特に嫌いという意識もなかったのに、しょっぱなの飛び降りと崩壊した顔面に怯えてしまった。痛そうだった。痛そうの中でも私"眼球"が絡むものに弱い自覚はあったんだけど、綺麗に目玉が見えたね……やっぱ目玉って嫌だな、と思いました……

昔はトガっていたから怖がる/怯えるということが嫌で、ホラーとかでも"驚かせてくる"以外にはビビらないよう努めていたし実際ビビらなかったんだけど、最近弱くなったな……と己にがっかりもしました。

"痛そう""辛そう"なのが嫌なの、あれなんなんだろうね?やっぱり共感性なんちゃら的なものなのか?他人が痛そう/辛そう/嫌そうにしているのが嫌だ、というのは間違っちゃあいないと思うんだけど、ああいう物語を見ているときくらいスイッチをオフにできる程度には精神をコントロールしたい。カウンセラーとかに[他人が痛そうにしているのがダメなのが辛いです]って相談したら一緒に他人の痛みを客観的に眺める練習とかしてくれんのかな。

 

ばちばちに話が逸れましたけど、あの投身自殺からのボコボコのシーン、彼氏吐いてたよな?怖くてあまりちゃんと見ませんでしたが

そっからも主人公の女が置いていかれる夢見てるときのカットとか死体運んでるときのカットとかで死体の顔が映り込むたびビビってた。まぁでも90年に一度の祝祭で命を失うことができたんだからきっと彼らは幸せな人たちですよね

なんかもうここまで書いたら面倒になってきたな。その他友人の男性が聖典こっそり観るところも主人公の彼氏が最悪のSEXしないと出られない部屋から出て逃げ込んだ先で死体見るとこも全部怯えて見てたよ。

 

グロがグロかった、という当たり前の話はもう面倒だからやめますね。

 

 それ以外の感想では、主人公サイドの人間関係が絶対お仲間には入りたくない感じだな〜〜と思って見ていた。主人公の女が彼氏に[スウェーデンに行くのはいいけど、説明してほしかった。怒ってる訳じゃない。話し合いをして]みたいなことを言ってるシーンで"この女面倒くせ〜(でもまぁ付き合ってるなら当然、でもあるか?)"と思ったし、そもそも情緒不安定の女なんてめんどくさいでしかない。彼氏の方にしても一緒に行くメンバーに相談もなく[彼女もスウェーデンに誘ったけどどうせ来ないよ。皆が誘ったことにしてくれ]とか言う双方への厚かましさに"めんどくせ〜"と思った。ジョッシュ(説明するのに不便だから今ネットで登場人物の名前を見ています)も人死に(人殺し)があるような場で聖典を見せてくれた長老(?)にも撮っちゃだめと言われた聖典を撮影しに行くな。マークは……私の想像し得る典型的な"ウザさ"すぎてなにが嫌と言えばいいのかわからん。でもあんな友達欲しいかと言われたらおおよその人がNOと言うんじゃない?

 

私が1番彼氏に引いたのは[村(ってかあの広場、なんで呼ばれてたっけ?ソドムとかゴモラとかそんなような感じだったことしか覚えてない……)のことを論文に書く]とジョッシュに言ったときです。しかもジョッシュに言う前にペレに論文に書かせてくれと言ったのかな?面の皮何m だよマジで……あれだけの奇祭を目にして書きたいと思う気持ちは分かりますけど……ジョッシュにふざけるなと言われてからの白々しい弁明、見るに耐えなかったな。勝手にやるならまだしも宣言するところに意地汚さを感じてしまう。

ジョッシュは[俺は真剣に文化人類学(だかなんだか)を云々……]みたいなことを言っていたけれどどうなんでしょうね?べつにルーンが読めているというわけでは無さそう(?)だったし。 私この映画の記憶が半分くらいビビリで塗りつぶされているからわからなかっただけで本当は彼はわかっていたんだろうか。ルーンを見ても"その村の文化だから関係ない"というような感想を抱いていただけで…… それとも怯えるような理由のあるルーンを目にする機会は無かったのか?自分もルーンをわかってないからよく分からん。

 

よし、ここからはミッドサマーの"私にとって良かったところ"の話をするぞ!

 

  • 帰りたがるダニーに対してペレが「僕も両親を亡くしているから君の辛さはよくわかる」みたいなことを繰り返すところ!

誰がそんな話してんだよ、と思って結構ウケたし、その相互不理解っぷりが良かった。(とか言って言いくるめるためのペレの戦略だったらどうしよう。恥ずかし)言語は通じているのに全然通じてない!という感じで、私の想像していたこの話の"怖さ"はこういうところだ!と思いました。違う価値観で生きている人間に違う価値観を基準として説得されるの、えもいわれぬ恐怖感がある。ヒトであるはずなのにヒトでない、というか……『不気味の谷』みたいな。

ペレにとってはここが大切な故郷であり、homeである、ダニーにとってクリスチャンはhomeなのか?って…… homeでは無いだろうけどそれでもこんな不気味なところからは帰るよ…… 今思ったんですが、冒頭でダニーが電話していた女の子は誰なんだ?友達の1人もいないような状況だったらアレ()ですが、彼女がいてくれるなら私だったら本当何もかも置いて即帰るしクリスチャンとも別れる いやカップルには色々事情ってもんがあるんでしょうね そういうのを分かっていないから偉そうなことは言えませんね

 

  • "賢者"は計画的に産み出す、関連の諸々!

近交弱勢を避けるために配偶相手は長老たちで選んでいて、外からも血を入れてきている。(全然関係ないですけど今iPhoneで血って打ったらサジェストされた絵文字が綺麗だったからiPhoneの人は見てみて🩸)しかし"賢者"と呼ばれる聖典の続きを書く人は長老たちがわざわざ近親交配をさせて生まれて来させる、というのが良かったです。私は文化人類学的なものに詳しくないからよく知らないんだけど、そういうことって今までの歴史上もあったのかな?知的な障害のある人を"神に愛されている"と称する、みたいなことはあったイメージがありますが。(Sound Horizonのお蔭で) "知識が無いから余計なバイアスが無い"子をわざわざ産んでその人に聖典を書かせたり儀式を見させたりするの、我々の世間で"倫理的に駄目"だから違う世界を見ているという感じがして面白かった。近交弱勢の概念があってそれを避けているのに近親交配をしてわざわざ"賢者"を産み出すというのが"宗教""異文化"という感じでとても良かった。

 

  • 踊りの中でダニーと村の女が分かり合うところ

ヤクキメて踊り狂ったトリップの中で互いに"理解"が生じるの、めっちゃロマンチックじゃないですか?本当にわかりあっているにしろ齟齬があるにしろ、そういう瞬間にだけわかりあいが生じる気がするのって凄くイイなと思う。キマった幻覚の中で神と対話をする、みたいな事象が本当の"救い"の一種なんじゃないかと思ってるからそういう"ハイ"さが羨ましいなと思った

 

  • 鍵穴覗いた後に吐いて泣いて叫んでるダニーに合わせて村の女たちも叫び出すところ!

最初は呼吸の仕方を彼女に示しているだけなのかと思っていたけれど、どんどん共鳴みたいになっていくの、群れに取り込まれるという感じで"怖"と思った 私が想像していたこの作品の怖さでもあった

 

  • 燃えるところ!

こういうときはトリップさせてくれねーんだな、と思った。救われる、みたいなことを信じて炎にまかれるのってどんな気持ちなんだろう。救われると信じたことも炎にまかれたこともないので分からないですが、最後の彼らの苦しみは本当で、だからといって後悔したとか救われなかったということに直接つながりはしないから彼らの死の間際の思いはどう想像しても面白いなと思います。それでも救われたと思うならその信念が、後悔していたならその愚かさが凄い……

 

  • 映像が綺麗

白い衣装と野原と、ときに花冠と、あのビジュアルが好き。

後途中で(私は途中からしか気づかなかった)映像がぐわんぐわん歪むのが良い。私は女王がダニーに決まって花冠かぶせられた後?に多分気づいたんですけど。花冠の花の中央がぐわぐわしてるように見えて"目が疲れてるのかな"と思ったら現実だった。見るドラッグ感があって好きだった。

 

次!ミッドサマー(を見た上で私)の良く無かったところ!

 

  • グロ耐性がそんなない

やっぱり2次元と3次元は違うな……2次元ならむしろ喜んで見るくらいなんですけどね……

世の中の人間、意外とグロ大丈夫なんだな、と感心してた。私がみたとき満員御礼だったけどそれほど取り乱していそうな人は見なかったし。そういう人は来んのかな。一応もう一回見たら次は"怖がる"スイッチを切って見たいです。

 

後最後に思い出したから疑問を書いておくんですけど、普段の夏至祭、どんなことやってるんだろう。

もっと書くことがあると思うんだけど眠いしやらなきゃいけない作業を溜めまくってるから寝るわ

今からちゃんとトレーラーとか解説動画とか見ます