bey’s blog

皆にブログを始めてほしすぎて自分がブログを始めました。

ライブが苦手だって話

 ここでいうライブというのはバンドとかそういうアレ。特に立ち上がって手だったり頭だったりを振り回す系のアレ。ベイです。

 

 私は自意識過剰なので、バンドのライブが苦手です。

皆立ち上がって観てて手とか振るようなやつって、1人で棒立ちしてるのも申し訳ない気がするし、かといって変な乗り方をして周囲の人の気を散らすのも申し訳ない気がして……

 実際皆そんなに他人を気にしてなんかいないし、ライブをやっている側のアーティストからしたらそんなこと考えて楽しめないと言われる方が不本意だろうということは分かるんです。

分かるんですけど、ライブを観ているときに近くのお客さんが楽しそうにしていないと気になる、という意見を見かけないでもないし、自分としても近くに訳わかんない乗り方してる人がいたら最初目についてからの数秒は気になっちゃうんですよね。

 そのアーティストの大ファンで行ける限りライブには通っています!とか、ライブには行ったことがなくともそのアーティストを強く応援している自負があれば周囲なんて気にならないかとは思うし、通っていくうちにライブの雰囲気に慣れて当たり前のように乗れるようになるとも思うんだけど、とにかく私にとっては滅茶苦茶ハードルが高い。緊張するのは最初だけで曲を聴いて楽しんでいるうちに忘れていることも勿論あるんだけど、ふとした瞬間に冷静になるとまた緊張が振り返す、みたいなこともある。

 

 だからといってライブに行くことを避けて人生を過ごしてきたかといえば全然そんなことはないんですけど。

 中学時代はそういうのが好きな友人が連れて行ってくれて高円寺とか下北沢とかの狭いハコで人間が人間の形を失うようなもみくちゃさのライブに行ったりスピーカーの大音響に耳をやられたりしていた。

でもこれ狭いハコでそういう系(音楽に昏いから適当である自信が持てる言葉がないから察してくれ)のライブを観たことがある人には分かってもらえると思うんですけど、ああいう系のライブって大人しく聴いてる場合は本当に誰も彼も勝手に音楽に乗っているし、モッシュとかはもう物を考えながら参加できる域を超えてるじゃん。だからそういう"文化を楽しむ"という意味で楽しめていました。

私1人ではあの年齢でああいう音楽に出会うことって絶対無かったと思うから感謝しています。

 

 そして私は他人に誘われたら何でもかんでも行くので、

ASIAN KUNG-FU GENERATION(好きだが詳しくは無い、普通に楽しかったし、詳しい子に連れて行ってもらった人気曲をやるライブだったからより楽しめたのだと思う)とか

kalafina(本当に喉からCD音源だった。梶浦由紀が好きだからもう1度ライブに行きたかったな……)とか

きゃりーぱみゅぱみゅ(客層が幅広すぎて凄かった)とか

サザンオールスターズ(結構サザンオールスターズが好きだから楽しかった。バックバンドが豪華だった。死ぬまでにもう1回ライブ会場でミス・ブランニュー・デイを聴きたい)とか

SEKAI NO OWARI(会場入るときに渡される腕時計型ライトみたいなのがキラキラ光ってとても綺麗だった、アンコールの仕方がそのときは会場の皆でスターライトパレードのサビを合唱するという方式で楽しかった)とか

田村ゆかり(コールアンドレスポンスがめっちゃ楽しいし田村ゆかりが可愛い。でも私はとにかくコールアンドレスポンスが好き)とか

HYDE(観に行ってよかった)とか

back number(好きな人がキャラのイメソンとして上げていて聴くようになった。back number、オタクは大体好きでしょ。色々な要因で楽しかったけど長くなるから省略)とか

水樹奈々(歌が上手いし曲も好き)とか

ぱっと思い出せるだけでもこれくらいはライブに行ってる。もっと規模が小さいのにも行ってるんですけどあまりに趣味モロバレすぎるからやめておく。

 

 ただ、 その中で私が自らでチケットを取ってでも繰り返し行きたいと思ったのってkalafinaサザンオールスターズ田村ゆかりくらいなんですよね。これは他のライブが楽しくなかったとかじゃなく、周りのファンの中に混ざっているのが申し訳ない……みたいな気分にもならなかったという意味で。

まずkalafinaはそもそも腕振ったりするようなライブじゃなかった(私が行った回だけかもしれない。1回しか行ったことないから普段の雰囲気はわからない)から私がライブで1番気まずいと思ってる要素がないし、とにかくハモりのある曲を聴くのが好きだし梶浦由紀も好きだからにわかで知らない曲があってもおおよその曲調が好きだしで本当に楽しかった。また行きたかった。もう無理なんだけど。

サザンオールスターズは純粋に私が割と曲を知ってるし好きな曲も多いというのも大きいかもしれない……行ったのがアルバムツアーだったこともあって殆どアルバム曲と知ってる曲しかやらなかった&サザンの曲って複雑な乗り方のものが少ないからすぐ周りのお客さんと同じように乗ることができたというのと、活動期間が長いから客層も広くて各々やってることも多種多様だからそもそも周りと違うとかあまりに気にしなくて良かったのもある。客層が広くて各々やってることがバラバラだと(単独ライブだと特に単独"なのに"という意味で)一体感とかそういう意味での"ライブ感"の無さを感じることがあるんですけど、サザンは割と盛り上がるときに皆で盛り上がって後は好きにしてくれって感じで居やすかった。

そして田村ゆかりは全く別のベクトルで超楽しかったし居やすかった。皆田村ゆかりのライブって映像かなんかでも見たことある?振り付けがある曲があったり、多くの曲に口上があったりで一歩間違えれば"居やすさ"とは対極なんですけど、田村ゆかりレベルまでやることが厳密に決まっているとそれはそれでめっっちゃ居やすいんだよ。

ただ漠然と"皆で盛り上がっていこう!!"みたいな煽られ方をするライブはぶっつけ本番の試験でどれだけ模範解答ができるか試されているような気持ちに最初のうちはなってしまうことが多いんだけど、田村ゆかりの場合はやることが決まっていて更に事前にそれを知ることもできるから、好きな科目の試験かつ予習もできるしカンニングペーパーも見られる!みたいな感じなの。所謂地下アイドルとかの現場もそういう感じで楽しいんじゃないのかなぁ……と勝手に思ってる。楽しく曲が聴けて、一緒に盛り上がれて、更には事前に"正しい盛り上がり方"を知ることもできる。田村ゆかりの曲が好きな人は1回行ってみたらいいと思う。あんなに"ただただ楽しい!"という気持ちで終えられたライブって他になかなかないです。

ただ田村ゆかりの場合私は音楽性云々とかじゃなく、なんというかこう、出し物的な"エンターテイメント"として楽しんでるからライブをそういう楽しみ方しないって人には全然駄目かもしれないけど。

そういう意味で言ったらサザンもエンターテイメントでもあるかな…… この辺はちゃんと考えたらキリが無さそうなのでやめますが……

 

 というかここまで書いていて思ったんだけど、私は基本的に手とか頭振るようなライブを"エンターテイメント"としてしか楽しんでいないのかもしれない。オーケストラとかピアノとかは割と聴きに行くのも好きなんですよ。でも今までに書いたような"ライブ"に苦手意識があるのってそういう動的でかつ大勢で楽しむエンターテイメントに全然馴染みがないからなのかも。基本的に精神性が引き籠もっている人間なので…… 後は臆病な自尊心と尊大な羞恥心による"間違える"ことへの過剰な恐怖心。

 

 更には多分純粋に耳と頭が悪過ぎてライブで音楽性を楽しむのに向いてないんだよね……

基本的に歌が好きだから歌メロばっかを追ってしまうし、やっぱり音源化されたものの方が理想的にmixされた音を聴かせてくれているわけで、その音とライブ音の味わいの違いを感じるには私の脳はスペックが低すぎる。

自分の好きなアーティストのライブDVDは購入していて、それでも積極的にライブに行こうとすることがあまり無かったのはライブを楽しむスペックが自分に無いから魅力を感じなかったというのもあるかもしれないな。新たな気付きです。

 

 後は自分が好きな音楽を作っている人でもその人自身にはあまり興味がないというのもあるのかもしれない。

ライブが苦手と言ったけれど、好きな人(面白いと思っている人)が脚本を書いた演劇とか主催するイベントとかには割と行くんですよね。その人がその場で語る言葉に興味があるから。でもじゃあ好きなメロディーや好きな詩を書く人の語る言葉にも興味を持ってしかるべきでは……?

 

 なんかただ単に私があんまり音楽が好きじゃないんじゃないかって気がしてきた。

自分がある程度好きだと思っていることでもこうやってなんだかんだ考えてるうちに"え、全然好きじゃなかったじゃん"ってなること割とありません?私は滅茶苦茶ある。

 

このブログを書くのを辞める頃には"私は何も好きじゃない"という結論に達していそうだな……